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青天の霹靂! わたしが社長!? PAGE1

مؤلف: 日暮ミミ♪
last update آخر تحديث: 2025-09-30 12:08:50

『――佑香、明日はビシッとしたスーツで出勤しなさい』

 昨夜、せいじょうにある家のリビングでいでいたわたしは、なぜか父からそんなことを言われて戸惑った。

『……えっ? うん、分かった』

 城ケ崎商事の社員は服装が自由で、秘書室以外の部署では、どちらかといえば女性社員はオフィスカジュアルで勤務していることが多い。わたしも漏れなくそのうちの一人だったのだけれど。

『お母さん、お父さんはなんで急にあんなこと言ったんだろうね?』

 わたしは父もそれを容認していたはずなのにと首を傾げ、一緒にウィスキーで晩酌をしていた母にたずねた。

『明日は株主総会だからでしょう? 佑香、忘れたの?』

『それはわたしだって憶えてるけど、いつもはそんなこと言われたことなかったんだよ?』

 そもそも、わたしが父と一緒に株主総会に出席することすら珍しいのだ。次期社長候補とはいえ、あくまで一般社員の一人に過ぎないのだから。

『そうねぇ……、どうしてかしらね?』

『……? お母さん、何か知ってるの?』

 母の言い方に何か含みがあるように聞こえたので、わたしは母に詰め寄ったけれど、母は結局何も語ってはくれなかった。

 でも、母はきっと父の狙いを知っていたはずだ。だって、父があれだけベタ惚れしている母に隠しごとをするはずがないもの。

   * * * *

 ――というわけで、今日はまだ色々と謎が残るものの、わたしは父に言われたとおりにスーツ姿で出勤した。それもシンプルなビジネススーツというわけではなく、ブラウスは淡いピンク色のちょっとドレッシーなものを選ぶように父から言われた。

(お父さん、なんで今日に限ってわたしの服にあれこれ言ってくるんだろ……? もうワケ分かんない)

 今は六月の下旬。そろそろ蒸し暑くなってきているというのに、長袖のスーツ姿なんてもう拷問としか思えない。

 城ケ崎商事本社のエントランスをくぐり、首を傾げながらエレベーターホールに向かって歩いていると、出勤してきた友だち二人に出くわした。

「おはよ、佑香! あれ、今日はスーツで出勤? 珍しいね」

「うっす、佑香。今日はどうした? そんなめかしこんで」

 先に声をかけてきたのは、わたしと同じ経営戦略室に所属いているぐち萌絵もえ。茶色がかった少しウェービーなボブカットの女の子で、サバサバした性格が逆に男受けしているらしい。

 その次に声をかけてきたのが、営業一課に所属じている平本ひらもとあゆむ。身長は百八十センチ以上あり、ちょっとぶっきらぼうな口調だけど実は優しいわたしの男友だちである。

 二人ともわたしと同期入社で、わたしが社長の娘だということを知っていても、びへつらうことなく対等に接してくれているので、わたしとしてもすごくありがたい。我ながら、いい友だちに恵まれたなぁと思う。

「ああ、萌絵に平本くん、おはよう。どうもこうも、これはお父さんの命令で。『今日は株主総会だから、スーツで出勤するように』だってさ。多分、わたしにも出席しろってことだと思うんだけど、なんで急にそんなこと言い出したんだか謎なんだよね」

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